自閉症児の性教育、思春期までにやっておくべき準備は?

ボンズは自閉症で、知的障害もあり、言葉での意思の疎通が難しいです。

目の前にあるものについての質問に答えることも難しい場合もあるので、自分の身体の中で起こる変化や、表現しにくい感情についてどう表現できるでしょうか?

母として、我が子とは言え異性ということも相まって、早い時期から漠然とした不安を抱えていました。

そもそも子どもへの性教育ってとっかかりがわからないし、どう伝えたら、自分を大切に、周囲に誤解や不快な思いをさせず、心身ともに健全に過ごせるのでしょう。

理解が難しいなら、だからこそ早めに教えはじめなくてはならないのかもしれない。

「手遅れ」という言葉が昔からぞっとするほど怖かった私が、我が家で重点的に取り組んだ3つのポイントをお話しします。

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1.まずは母離れ、お風呂は1人で入りましょう

九州の高名な先生の講演会で、小学校6年生には一人で一泊留守番ができるスキルを身に付けさせましょうと言われ、自分の中のギャップでびっくり仰天。

でも、黙っていてもできることなんて限られているし、教えてもできるようになるまで時間がかかるのなら、早めにスタートしなくては、と、その時に考えました。

ボンズは1人で留守番どころか、ハハとでないとできないことがいくつもあります。

そのうちの一つで、特に思春期を迎えるにあたり困りそうだなと思ったのが、一緒にお風呂に入っていたことです。

発達障害に関係なく、とっくに母親と一緒にお風呂には入らないという子もいるだろう小学校3~4年生頃から、意識してハハとは入らず、父と入ってもらうようにしました。

父親が不在で一緒に入れない日は、弟と二人で。

水鉄砲などのおもちゃを持ち込み、遊び半分、キレイに洗うことは二の次にしてもOKの日!

とにかく、ハハと入ることが当たり前だった日常を変えるために割り切りました。

特に早いスタートではなかったのですが、小5の時にはハハとは入らず、一人で入ることが当たり前になっていました。

特に効果があったのは、父と入っていたことでしょう。

洗い方、順序、すすぎ、片付けなど、お風呂に入っている間中、逐一こと細かに指導が入るので、ボンズが「これなら1人でのんびり入りたい」と思ったようです(笑)

ハハが入っていても、一緒に入りたがることはなく、ただ、「誰かが入っている時、いきなりドアを開けません」ということを教えるだけで済みました。

2.さらに母離れ、寝る時は1人で自室で

最大の難関であった一人寝の問題。

小5の時に、小学校での宿泊学習の前に、ショートステイを使って問題点を洗い出してみたら、やっぱり一人で眠れないことを指摘されました。

そうなんですよね、ハハの背中にしがみついて寝るのを長年続けてきたので、一人で寝られない高学年男子になっていました。

小5でママとお風呂を卒業できたので、小6になったら一人寝に挑戦しようと思っていました。

まずはできるだけパパと寝るように仕向けて母親離れをすすめましたが、パパが寝る時間にいてくれないと、ママと寝ようとしてしまいます。

睡眠も大事なので、揉めて夜更かしになるよりは…という気持ちと、「いや、多少無理しないと」という考えで揺れつつ、六年生になった時、弟が先に1人寝できるようになったのもあり、ボンズも頑張るようになりました。

とは言え、きっぱりと1人寝への道には切り替わりませんでした。

2才でお兄ちゃんになったボンズは、ハハの背中にしがみついて寝ることだけはこだわっていたようなのです。

それでもだんだんと、「1人で寝なさい、お兄さんだもんね」と励ますと、だんだんと1人で寝られるようにはなってきました。

が、パパがいたらパパと寝たいようです(笑)

3.プライバシーを守る個室を準備した

小学校高学年になると、性器いじりも頻繁になってきた気がします。

本当に頻繁になったのか、ハハが気になっていただけなのかはわかりません。

でも、ボンズのプライバシーを守るためにも、早めに行動をしなくてはと思っていました。

それまで、ズボンに手を入れるのを発見するのと同時に、「お部屋かトイレに行きなさい」と言っていたのを、個室ができてからは、「お部屋で」と促しました。

六年生の時に、弟と一緒に使っていた子ども部屋を、壁で仕切る工事を決意。

事前に、ボンズと弟にも「壁で部屋を分けるよ」ということを伝えました。

ボンズも、自分の部屋にいる時は、誰にも何にも言われないことを快しと感じていたのか、すぐに理解しました。

タイミングも良かったのかもしれません。

外で困るかなと思って、トイレもOKにしようと思っていたのですが、ボンズには定着しませんでした。

実際トイレに長いことこもられてしまっては困る場面もあるでしょうし、外ではガマンしているのか、もっぱら自宅の自室で、ということが定着してくれて良かったです。

性教育のテッパンとは?

発達障害児に限らず、性教育は同性が望ましいと思います。

忙しい共働き世帯だから、とか、シングルだからとか、家庭によって事情はあるかもしれませんが、自分なら異性から性教育の話はされたくないなーと思います。

親が無理なら、保健師さんに頼むとか、デイサービスのスタッフにお願いしてみるとか、学校の授業で取り組んでもらうとか、何か知恵をひねってでも、同性と話せる環境を作った方がいいでしょう。

言葉のない、重い発達障害のあるボンズ。

知的な遅れもあるし、思うようにいかない外部とのやり取りで、いつも頑張っています。

ハハと過ごす、ハハとスキンシップ、そんなことで自分の中の不安を解消したり、慰められる部分は大きいと思っていました。

それを引き離してしまうことでボンズが不安にならないか?

それとも、「手遅れにならないよう」先回りして、ハハから離れておくのがボンズのためなのでしょうか?

児童精神科の主治医や小学校の担任、デイサービスのスタッフや周囲の保護者、思いつく限りの人と相談しながら進めました。

でも、やっぱり正解としての時期はわからないまま。

幸い、上記のみっつをゆっくり、順番に進めてきたことで、うまく母離れが進んでいる気がするので、これで良かったのかな?と思っています。