自閉症児に視覚支援は必要?絵や写真を使って支援する方法とは

引っ越しのどさくさで、時計を紛失したことがあります。

新しい時計を購入するまで、時間がわからず、そしてカレンダーも掲示前だと、引っ越しから何日経ったのかもよくわからず、とても生活がしにくく、強いストレスを感じました。

時間という目に見えない流れを追って生活をしなくてはならない現代人は、時間やスケジュールがわからないと、想像以上の「生きにくさ」を感じます。

でもそれは、実際に時計がない生活をしてみないとわからない感覚でもありました。

目に見えないものの概念がつかみにくいと言われる自閉症児・者の困難は、これがずっと続いているということなのでしょう。

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絵カード、写真カードで支援する時は楽しいこと、便利なことからはじめよう

自閉症支援の本などを見ると、絵カードや写真を使った視覚支援が有効であると言われていますよね。

絵カードや写真カードを作るアプリや補助具などはいろいろありますが、実際にカードをどう使って、どのように伝えていけばいいのか、最初は難しく感じるかもしれません。

私はまず、「カードは便利なものである」と認識してもらいたくて、いつも欲しがる好物を写真に撮り、ラミネートして冷蔵庫にマグネットシールで貼り付けました。

視覚支援スタート、まずは毎日の食事時からこういうの、作りました!何か欲しいらしくて、でもわからなくてもめることがあった食事時。だいたいはある場所を指すのでわかるんだけど…これで示してくれたらいいな~。あ、前回書き忘れましたが、ラミネートした後のカドっちょが痛いので、爪きりでカットしました(笑)...

それまで実物までハハの手をクレーンにして伝えていましたが、

「これ? これかい?」

と、写真カードで聞くうちに、本人から写真カードで伝えてくれるようになりました。

「選ぶ」ことができると、まさに「選択肢」が増える

写真カードで、自分の望むものを相手に伝えられるとわかってくると、「どっち?」という問いに答えることができるようになりました。

今週は看病ウィーク(T-T)日曜にチビスケ発熱、姉ちゃんも風邪で月曜に2人を休ませて病院。火曜日に姉ちゃんは復活して登校したんだけど、水曜に発熱、お休み。木曜は旦那が「視界に不穏な影がある」と眼科への送迎。チビスケは熱はないものの、咳がひどくて…と、病人だらけ!そんな中、一人元気な(母も元気ですv( ̄ー ̄)v)...

私は息子との意思の疎通が取れないまま数年、彼が何を考え、何を望んで、何を不快に思っているのかずっと知りたくてたまりませんでしたから、

「今朝はご飯じゃなくてパンが食べたいんだ」

と、わかっただけでも、とっても嬉しかったことを覚えています。

やっていることはこんな風にたわいもないことですが、食べたいもの、行きたい場所をカードで知らせてくれるようになると、息子も「伝わる喜び」を経験できたんだと思います。

自閉症にわかりやすいということは、万人にわかりやすいということ

自閉症の人に接する時は、わかりやすく短い言葉ではっきりと伝える、ということが基本にある気がします。

でも、その接し方は、万人に伝わりやすいことでもありますよね。

ウチでそれを実感したのは、ボンズにゴミの分別の仕方を視覚支援した時のことです。

「ゴミぽいしてきて」

と言われて、素直に応じてくれるボンズ。でも、それはプラごみなので「あ、そこじゃない、その隣!」とか口頭で指示してしまい、せっかくのボンズのお手伝いをストレスに変えてしまっていました。

視覚支援とは、自閉っ子に理解しやすくストレス減を目的としたものであるうちのゴミ箱、右が燃やせるゴミ、真ん中がプラスチックゴミ、左が燃やせないゴミ等。ボンズが使うのは、主に右と真ん中なんだけど、わかりやすく伝えたいなーと思ってたんだ。例えばヤクルトを飲んだ時、フタは右に入れて欲しいんだけど、飲み終えたボトルは真ん中に捨て...

信号がこだわりだったボンズに、赤、青、黄色を使って印をつけたら、「赤にポイ」「青にポイしてきて」で伝わるんですよ。

しかも本人も楽しそうで、本当に「やったー!」という実感です。

そして、下の弟もお手伝いができるようになり、一石二鳥。

写真カードを使い始めたのは、まずは具体物で理解してもらいたいという気持ちがあったからです。

カードは便利という気持ちから始まると、そのうち禁止を伝えたり、制止に使うことにも広がっていきます。